
| 第六回 【外国で暮して、美しい民族衣裳に誇りが】 04年きものの女王 大西 幸実さん |
![]() |
今年の全日本きものの女王に選ばれた大西幸実(ゆきみ)さん。女王に選ばれて後、きものカレンダーの撮影で京都に来た機会をとらえてインタビューしました。「改めて受賞の感想は」と問うと、あの時の感激が甦ってきたのでしょうか、しばらく言葉がありませんでした。「皆さん美しい方ばかりで、とても選ばれるなんて思ってもいませんでしたが、幸い選ばれて、ちょっぴり自信がつきました」、「受賞の知らせを受けて、母が親戚中に電話を掛けまくって大変でした」と美しい笑顔で答えが返ってきました。
大西さんは、一昨年お父さんの仕事の関係で、シンガポールで暮しました。そこはインド、マレーシア、アラブ系、中国など多民族国家。その中で日本人として暮らしていて疑問に思ったことがあったといいます。「街中で、それぞれが民族衣装を着て歩いているのに、きものを着た日本人を見かけたことがなかった」からです。民族のアイデンティティを一目で示す衣裳、しかも世界で一番美しい日本のきものをなぜ、着ている人がないのだろうか、という至極当然の疑問でした。
早速、持っていったゆかたを着てホームパーティーへ行ったりしましたが、そこでも周りの注目を集めて、いろいろと話しかけられたそうです。ゆかたではなく、本式のきものを見せたい、とその時強く思ったそうで、帰国して直ちに、きもの教室に通ったといいます。「きものは、柄が1枚の絵画のようで着ていて楽しくなります」と着付を習ってますますきもの好きに。いまでは着付は「小紋ならOKです」とこの時ばかりは自信にあふれた答えが返ってきました。